キャンドル教室
仕事中、ふと空いた時間にパソコンで検索する。
「キャンドル教室」.......
すぐに数十件もヒットする。
私は今まで趣味もとても多く、パンを焼いてみたり、家庭菜園に目覚めたり、ランニングにアロマ、カラーの勉強まで。
多分その頃の私を知る友人はコロコロ変わる私の趣味についてこれなかっただろう。
だが、それは全て独学での話である。
教室に通うお金も時間もなかったからでもあるが、なぜかキャンドルだけは独学ですることは出来ない気がしたからだろうか。
いや、お金がかかるとか時間がない以前に早く習いに行かないとと思ったのは事実だ。
なぜだかは未だにわからないし、友人もそんな急にとびっくりしたと話している。
それに私が通ったのはキャンドルアーティストの資格が取れるという日本キャンドル協会(JCA)認定校。
趣味だけなら、近くでしているキャンドル教室に行けばいいのに私が選んだのはそっちだった。
しかも電車でも片道1時間以上かかる、しかもその時私は妊娠中。
仕事もフルでしていた私は休みの日には大きいお腹で教室に通い、大丈夫!?
なんてよく言われたものだ。
まずは体験からと、グラスにソイキャンドルを注ぐだけのものから。
実際、その時の感想はそんなに面白くないかも、、、
こんなことを書くとキャンドル教室をされている方に怒られそうだが、お湯を沸かしてコービーを入れるくらいの作業工程だったのだから仕方がない。
なのに、私はそのキャンドル教室に通うことに即決しサインまでしていた。
先生に勧められはしたが、いつもなら考えますと立ち去るところなのだが私はしなかった。
キャンドルアーティストの資格を得るまで、初級・中級・上級さらに筆記試験・実技試験まである。
実際初級は全然面白くない。
なんでも基礎というものがいるのだからしょうがないことはわかっているが、思った以上にキャンドルは勉強が必要だった。
ワックスの種類・芯の選定・温度管理・香り・色合いまで全てワックスによって違い、それを覚えないと様々なキャンドルは作れない。
月に数回ずつ通っていくうちに作るキャンドルもバリエーションがあり、その頃にはどっぷりとキャンドルの魅力にはまっていた。
奥が深く、専門的でかつ自由に作れる。
まるで小学生の頃大好きだった図工の時間のような懐かしさと居心地の良さを感じていた。
無事試験もクリアし、キャンドル教室を卒業した。
そして出産。
数ヶ月キャンドルを作る気力も材料も道具も時間も全てが欠けていた。
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そのまた数ヶ月後、ブランドのロゴまででき販売までしていた。
その時はもう身の流れに任せたというしかない。
この話はまた今度、、、